Bài tập đọc hiểu tiếng Nhật trình độ N1 - 『詩・ことば・人間』

penguin20110

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よく、「詩を書こうと思っても、語彙が貧弱で……」と言う人がいる。私はつねづねそういうことがあり得うるものかどうか( ① )思っている。自分以外のどこかに「語彙」の宝庫があるかのように聞こえるからだ。②日常用いているありふれた言葉が、その組み合わせ方や、発せられる時と場合によって、とつぜん凄い力をもった言葉に変貌する。そこにこそ、「言葉の力」の変幻ただならぬ現れがあり、そこにこそ言葉というものを用いることの不思議さ、恐ろしさがあるということだ。なぜそういうことが生じるのだろうか。結局のところ、事がらは次の一点に帰着するだろう。つまり、我々が使っている言葉は氷山の一角だということである。氷山の海面下に沈んでいる部分はなにか。それは、その言葉を発した人の心にほかならず、またその心が、同じく言葉の海面下の部分で伝わり合う他人の心にほかならない。私たちが用いている言葉は、そういう深部をほんのちょっぴり覗かせる窓のようなものであって、私たちはそれを覗き込みながら相手の奥まで理解しようと、たえず努めているのである。現代の作品を読む場合でも、自分が非常に感動したある作品を、他人が「なんだこれはつまらない」と言い捨てるのは、その人にはたまたま言葉の氷山の下側の部分の面白さが感じとれないからである。
(大岡信『詩・ことば・人間』<講談社>による)​

問1 〔 ① )にはどの語が入るか。
1 おもしろく
2 疑わしく
3 腹立たしく
4 興味深く

問2 ②「日常用いているありふれた言葉が、その組み合わせ方や、発せられる時と場合によって、とつぜん凄い力をもった言葉に変貌する。」とあるが、筆者はどうしてそういうことが生じると考えているか。
1 言葉そのものが、時と場所によって変化する変幻自在の力だから。
2 言葉は、本来、不思議で恐ろしい力をひめているものだから。
3 言葉の奥にある人の心が、相手の心と共鳴し合うことがあるから。
4 言葉は人と人がコミュニケーションするための一番大切な手段だから。
 
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