Bài tập đọc hiểu tiếng Nhật trình độ N1 - 「若者はなぜ決められないのか」

penguin20110

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東大・苅谷剛彦享受グループの調査(2002 年)によると、①この12年間で子どもたちの学力は全般的に大きく低下していることが確認できるという。長文読解や論述能力の低下は、従来から指摘されているとおりだが、それに加えてもっと深刻な問題が生じているという。

共通一次試験で五択方式の選択問題が飛躍的に普及したとき、予め用意された答えの中からの選択という試験のスタイルは、子供の思考力や独創性を害するとの批判が上がったが、現状は更に悲惨だという。この調査によると、選択問題で答えを何も選ばなかった「無答」率が、1989 年調査と比較して、どの問題でも増加している。当てずっぽうでもいいから答えを書く生徒が減り、何も書かない生徒が増えたのである。これは知識の不足ばかりでなく、選択肢の中からの選択決定能力さえも失った子供の増加を意味する。五択などというのは、問題を一瞥して、ある程度直感を働かせれば、二つの選択肢くらいには絞れるものが多い(もちろん、絞られた二択から正答を選ぶには考える力が要求されるが)。②そういう知覚は知識というより生活感覚に属していると私は思うが、その低下は知識の量的減少よりも遙かに深刻ではないだろうか。
(長山靖生「若者はなぜ決められないのか」より)​

・当てずっぽう:根拠のないまま、適当に直感で選択すること。

問1 ①「この12年間で子どもたちの学力は全般的に大きく低下していることが確認できる」とあるが、筆者は何が最大の原因だと考えているか。
1 長文読解や論述能力の低下
2 五択方式の選択問題の普及
3 思考力や独創性の喪失
4 選択決定能力の喪失
問2 ②「そういう知覚」とあるが、何を指しているか。
1 二択から一つを選ぶ感覚
2 五択から一つを選ぶ感覚
3 五択から選択肢を二つに絞る感覚
4 生活感覚
 
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