Bài tập đọc hiểu tiếng Nhật trình độ N1 - 言葉と無意識

penguin20110

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幼児にとって対象物というものは、それが名前を持ったときにはじめて知られ、存在する。これに関して、興味深い経験をしたので披露しておきたい。走っている電車の中の出来事だった。がらがらに空いている座席に母親とともに座っていた三歳ぐらいの女の子が、「デンシャ、デンシャ」と習いたての単語をつぶやいては、周囲の窓枠を手でさすって言葉と物のつながりを確認していた。( (1) )そのうち、首を傾げながら母親にこう尋ねたのである。「ママ、デンシャって人間?それともお人形?」

言葉を覚えはじめたばかりの幼児にとって、毎日の瞬間、瞬間が新しい世界の意味づけ行為の連続だ。しかし、言語の分節というのは、まことに非自然的な画定である。だから、子どもの側では本能的に納得できないことが多い。おそらく、「電車」という語を知る前には、この女の子の世界と意識は次のように分けられていただろう。一方に「動くもの、そして柔らかく温かいもの」があり、他方に「動かないもの、そして固く冷たいもの」というカテゴリーがある。これによって、「人間」と「人形」という概念の差は無理なく処理されていた。「人形」はいくら人間に似ていても、「動かない、固く冷たいもの」という全く別のカテゴリーに属していた。ところが、「デンシャ」という言葉を習い、同時に実際に乗って、見て触って認識したとき、「( (2) )」という新しいカテゴリーが誕生した。この子が混乱したのも無理はない。
(丸山圭三郎「言葉と無意識」より)​
問1 (  (1)  )に入る語はどれか。
1 そのわりに
2 ところが
3 とたんに
4 ところで
問2 ( (2) )に入るのはどれか。
1 動かないもの、そして固くて冷たいもの。
2 動かないもの、そして柔らかくて暖かいもの。
3 動くもの、そして柔らかくて暖かいもの。
4 動くもの、そして固くて冷たいもの。
 

penguin20110

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接続詞:
・そのわりに:聞いて予測された程度をやや超えている時を使う
・とたんに:その瞬間に
・ところが:予期外出来事の発生を述べる時に使う(逆説)
・ところで:話題転換の時に使う
 
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