Bài tập đọc hiểu tiếng Nhật trình độ N2 - 長文4 (子どもと自然)

diudang189

*-: a happi-girl :-*
Thành viên BQT
 わが国ほど豊かな自然に恵まれた国は少ない。(  ①  )、四季の巡りにしたがって、自然は変化に富んだ装いをみせる。ウサギ小屋とからかわれるような小さな家にも庭があり、部屋には花が生けてある。日本人は世界の数ある民族の中でも、すぐれて自然を愛好する民族だと思っている人が多い。(  ②  )、それは半分は正しく、半分は間違っている。

 知床半島の原生林の伐採が強行されて、島フクロウ(鳥の種類)が絶滅の危機にさらされる。残された唯一のブナ(ブナ科の落葉高木)の大原生林である自神山地の伐採計画が進められている。石垣島の自保の珊瑚礁が破壊されようとしている。すべて経済優先の考えに基づく暴挙であるが、もっと根本的には日本人の自然観に基づいている。

 日本人は自然保護の思想が貧困だと言われる。なぜそうなのかを少し考えてみたい。
一言にして言えば、(  ③  )からである。国土面積の森林被覆率は[ア]パーセント弱、これは森と湖の国フィンランドに匹敵する世界有数の森林国と言えよう。木材の国力ナダであっても森林面積は国土の[イ]パーセント、ドイツやフランスで[ウ]パーセントだから、日本は大変な森林国である。それに樹木の種類も多い。フィンランドヘ行ってびっくりするのは、樹種が非常に少ないことだ。

 わが国は世界でも有数の天災多発国だ。地震や火山の噴火で山は崩れ、山火事で山が燃えつきることもある。しかし、しばらくするとススキ(イネ科の多年草)や笹が生え、次いで低木や松の緑が破壊された地肌を覆ってしまう。日本の森は壊れても焼かれても復元する粘り強さをもっており、世界中でも最も回復力が強い森だと言ってよい。清い水と豊かな緑に覆われた自然、どんな災いからも立ち直る不死鳥のような自然、そんな中で育った④日本人には、自然を保護しようなどという考えが生まれようもなかった。自然は人間を守ることはあっても、人間に守られる存在ではなかった。

 ヨーロッパの森は日本のそれとは違い、人間の仕業に対してもろくて弱い。農耕牧畜が始まって以来、ヨーロッパの森林は破壊され続け、ほとんどなくなってしまった。自然は人間の対立物として考えられ、人間によって支配されるべき対象であった。自然破壊の極地に至ったとき、自然は管理し保護しなければならないという思想が生まれる。プロシャで自然保護という言葉が生まれたのは、わずか200 年前のことである。

 日本人にとっては、自然は人間の対立物でもなく、まして支配する対象でもなかった。空気や水と同じく、人間を取り巻くごく当たり前のものであった。人間の力ではびくともしない豊かな自然、それがここ20 年の間に巨大な破壊技術の進歩によって、急激に壊され始めたのである。しかし、まだ日本人の心の奥には、自然は無限に豊かで、不落の城であるかのような印象が根を張っている。⑤この状況が続けば、かつてのヨーロッパがそうであったように、否、もっと恐ろしい形で日本の自然が破壊しつくされるであろう。そうなればもはや取り返しがつかなくなる。
                
(河合雅雄「子どもと自然」<岩波書店>より)​

問1 ( ① )に入る語はどれか。
1 しかも        2 すると        3 しかし        4 だから

問2 ( ② )に入る語はどれか。
1 では         2 だから        3 しかし        4 それで

問3 ( ③ )に入る文はどれか。
1 日本の自然が豊かすぎる            2 日本の自然が破壊された
3 日本が有数の天災多発国だ          4 自然と人間は対立物ではなかった

問4 [ア]〜[ウ]に入る数字の組み合わせとして、正しいのはどれか。
1 ア:33  イ:70  ウ:27              2 ア:27  イ:33  ウ:70
3 ア:27  イ:70  ウ:33              4 ア:70  イ:33  ウ:27

問5 ④「日本人には、自然を保護しようなどという考えが生まれようもなかった」とあるが、なぜ日本人には自然を保護しようという考えが生まれなかったのか。
1 日本人は自然との共存を大切にし、自然に手を加えることを嫌ったから。
2 日本の自然は豊かなばかりか、自分の力で回復する力を持っていたから。
3 日本は天災が多く、人間が自然を守ろうとしてもむだだったから。 
4 日本人にとって、自然は人間の力を越えた神のような存在だったから。

問6 ⑤「この状況が続けば」とあるが、その説明として最も適当なものはどれか。
1 経済優先の考えに基づいて開発を進めること。
2 自然を人間の対立物と考えて、破壊すること。            
3 人間は自然の一部と考え、ありのままの自然を残そうとすること。
4 自然は無限に豊かで、失われるものではないと考えること。
 
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