“ちょっと”と“少し”の違い?

jindo_89

Liu liu.... (*´з`)~♪
発言者: きんちょ
発言日: 2002 12/18 10:24
 こんにちは。

 学習者は意味の ちがいをたずねているのかもしれませんが、どちらも つかえるような文で意味をくらべても ちがいは なかなか みつけられませんよね。そういうときの意味の ちがいは「ない」と いってしまって いいのではないでしょうか。

しかし、教師が おしえることは意味の ちがいだけではなくて、

 a. どんな ひとが どんな ばめんで つかう ことばか
 b. 別の つかいかたが あるかどうか
 c. 文法的な性質に ちがいはないか

などというようなことも ふくまれます。

 a.について いえば、「すこし」のほうが かきことば的で かたい表現だと いうような情報は つたえるべきでしょう。

 b.について いえば、辞書をひいてみただけでも「ちょっと」のほうに 「すこし」には ない いろいろな用法が あることが わかります。例をあげれば、

  ・ちょっと みてみよう。(≒すこし みてみよう。)
   
    「ちょっと」は「かるい気もちで」という意味に なり
    やすい。「すこし」にも そういう用法は あるかも
    しれないが、どちらかというと この例でも 「みる」
    対象の量が「すこし」なのだという意味に解釈されや
    すい。

  ・ちょっと わかりません。(≧すこし わかりません。)

    ここでは うちけしをともなって「簡単には(…ない)」
    という意味になっているけれども、この意味で つかう
    ときには「すこし」は つかいにくいでしょう。

  ・ちょっと、さいふが おちましたよ!

    よびかけの「ちょっと」は「すこし」には かえられな
    いと おもいます。もっとも「ちょっと」をよびかけに
    つかうのは、「お江戸でござる」の なかくらいなのか
    も しれませんが。
    
あと、派生語や慣用句になりますが、「ちょっとみ」「ちょっとした」「ちょっとやそっと」などの語は「すこし」からは つくれませんね。これも辞書に ある情報です。

 c.について いえば、b.で のべた よびかけの用法に関しては感動詞ということになりますから、文法的な ちがいも ともないます。また、「ちょっと」が うちけしをともなう用法についても、文法の問題として とらえるべきかもしれません。と いうのは、なにかに さそわれたときに

    それは ちょっと…

などと いう いいかたは初級の教科書にも よく でてきますよね。後半が省略されていても これが否定の表現だということが わかるのは、「すこし」に くらべて「ちょっと」のほうが顕著に あらわれる文法的な性質のためだと おもえるからです。実際、こういうときにも「それは すこし…」と いうのをあまり ききませんよね。

 また、こまかいことですが、「すこしも」とは いいますが、「* ちょっとも」とは いいません。「すこしも」に対応する かたちは「ちっとも」に なります。こういうことも学習者には注意しないと わからないことでしょう。

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