Bài tập đọc hiểu tiếng Nhật trình độ N1 - 「倫理という力」

penguin20110

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始発駅に電車が入ってきて、やがてドアが開くと、並んでいた客たちは目の色を変えて座席になだれ込む。自分さえ座れれば、他人のことはどうでもよい。客たちの振る舞いはなかなか素早く、賢い。
ホームで並ぶというルールは、共同体の道徳から来ている。この道徳を言ったり守ったりさせているものは損得の判断、つまり知性だと言える。ホームのような場所で利己的に振る舞うことによる身の危険を知性はよく知っている。だから、私たちはホー ムで行儀よく並ぶ。ドアが開くまでは我慢して並ぶのである。
電車で席を譲ることと、ホームで並ぶこととは本質的に違う。自分の利益を考えて席を譲るのではないし、「お年寄りに席を譲りましょう」という指示に従って譲るのでもない。言葉のない何かしらの内なる声に引っ張られ、人は自発的に席を譲るのである。
①それは共同体に道徳をもたらす元の力であり、この力にはまだ言葉がない。この力は、「人間が生きていくには共同体が要る」という事実から生まれている。この力は潜在的ではあるが、抽象的ではない。そこから知性を越えた「仲間を助けよう」という本能的な欲求が突然生じるのである。群れの中に生まれ落ちた人間という知性動物の②倫理の原液が正にここにある。
(前田英樹「倫理という力」より)​
問1 ①「それは」とあるが、何を指しているか。
1 知性
2 損得の判断
3 内なる声
4 倫理

問2 ②「倫理の原液」とあるが、その説明として正しいのはどれか。
1 個人の心の中にある社会の役に立ちたいという欲求である。
2 人を含む生き物が自分の身を守ろうとする自己保存の本能である。
3 人間という知性動物がもつ、集団に適応しようとする欲求である。
4 集団を作ってしか生きてこられない人間の心に潜む、相互扶助の欲求である。
 

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