kamikaze
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就職して給料をもらったら、あれを買いたい、これも欲しいと、楽しい夢想をした覚えのある人は多いだろう。両親への感謝の贈り物と、貯蓄を横目にみながら
▼今の大学生は違うらしい。就職支援会社の毎日コミュニケーションズ(東京)が大学4年生らを対象に、この夏「社会人になってお金をかけたいもの」を複数回答で尋ねたところ、貯金が断トツの62%。旅行(48%)や家電・家具(18%)、車(16%)を大きく引き離した
▼若者の購買力の低下が言われて久しい。が、お金をかけたいものが、貯金という価値観に社会変容の芽吹きを感じる
▼目的は結婚資金が23%で最も多く、なんとなく(18%)、不測の事態に備えて(16%)と続く。「なんとなく」は前年と比べても増加している。若者たちの間には倹約志向を超え、漠然とした不安感が一段と強まっているように映る
▼バブル時代に青春を謳歌(おうか)した40代からみれば、調査結果は市場と同時に、わが身も縮む。役職が不足して会社のお荷物だの、余剰人員だのと呼ばれる世代だからだ
▼高度成長期に生まれ育ったバブル世代と、バブル崩壊後に育った若者の隔たりは大きい。貯蓄だけが「人生の保険」ではない。働き盛りの世代には若者の将来の安心につながる働きを期待されているはずなのだが。
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-09-14_23407/
▼今の大学生は違うらしい。就職支援会社の毎日コミュニケーションズ(東京)が大学4年生らを対象に、この夏「社会人になってお金をかけたいもの」を複数回答で尋ねたところ、貯金が断トツの62%。旅行(48%)や家電・家具(18%)、車(16%)を大きく引き離した
▼若者の購買力の低下が言われて久しい。が、お金をかけたいものが、貯金という価値観に社会変容の芽吹きを感じる
▼目的は結婚資金が23%で最も多く、なんとなく(18%)、不測の事態に備えて(16%)と続く。「なんとなく」は前年と比べても増加している。若者たちの間には倹約志向を超え、漠然とした不安感が一段と強まっているように映る
▼バブル時代に青春を謳歌(おうか)した40代からみれば、調査結果は市場と同時に、わが身も縮む。役職が不足して会社のお荷物だの、余剰人員だのと呼ばれる世代だからだ
▼高度成長期に生まれ育ったバブル世代と、バブル崩壊後に育った若者の隔たりは大きい。貯蓄だけが「人生の保険」ではない。働き盛りの世代には若者の将来の安心につながる働きを期待されているはずなのだが。
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-09-14_23407/