Bài tập đọc hiểu tiếng Nhật trình độ N1 - 2010/10/29

penguin20110

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私は杉や檜などの植えられた純林は好きではない。純林には限られた種類の鳥や昆虫しか棲んでいない。樹木の下生えの植物も貧しい。純林には、そこに植えられている木だけを食べる昆虫がやって来る。その昆虫を食べる動物が少ないので大発生し、農薬で退治するという方法が取られる。そういう意味で、純林は生きものを排除した林であり、雑木林のような生命が感じられない。

人間が育つ環境も純林型と雑木林型に分かれるのではないか、というと奇異に感じられるかもしれない。しかし、例えば現代の日本の教育環境などは、( ア )型と言えまいか。そこでは一つの標準的規格にはめ込む教育が主として行なわれている。それが整然と一種類の木を植えて育てる( イ )のように、私の目には映るのである。

といえば、①私が望んでいる教育環境がどんなものか、およそ察してもらえるだろう。植物に例えて言えば、スミレ的資質をもった子供はスミレとして育ち、大木的資質をもった子供は大木として育つような環境が望ましい、と私は考えている。それは種々雑多な動植物が各々の住処を得て、それぞれ精一杯生きている( ウ )林の姿に似ている。そして純林の教育ではなく、雑木林の教育の中でこそ、個性的な人間が育ち、彼らによって独創的な仕事が生まれるものだと私は信じて疑わないのである。
(河合雅雄「学問への冒険」より)​

問1 ア〜ウに入る語として適当な組み合わせのものはどれか。
1 ア:雑木 イ:純林 ウ:雑木
2 ア:純林 イ:純林 ウ:雑木
3 ア:純林 イ:雑木 ウ:雑木
4 ア:雑木 イ:純林 ウ:純林
問2 ①「私が望んでいる教育環境がどんなものか」とあるが、筆者が臨む教育環境と一致しているのはどれか。
1 優秀な子供を集めて、彼らのために英才教育を行う。
2 能力に応じてクラス分けをして、能力に応じた進度で授業を行う。
3 能力も個性も色々な学生が集まった所で、それぞれの素質に応じた教育を行う。
4 教師と学生が 1 対 1 で応対し、ひとりひとりのための個別授業を行う。
 
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